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女性100人の声!「見るハラ」についてのあなたの考えは?

夏真っ盛りの時季。

薄着のファッションの人も増える中、最近は「見るハラ」が問題になっているようだ。

「見るハラ」とは、「薄着の女性をじろじろ見るなどの不快な視線によるセクハラ」のことをさすのだそう。

この「見るハラ」についてはSNS上でも「おじさんの視線は不快」、「露出した格好をするほうにも問題がある」などと、さまざまな意見が飛び交っている。

今回はこの「見るハラ」についての意見を募った。「もっと問題視するべき」と「自意識過剰、騒ぎすぎである」の二つの選択肢を用意し、理由を添えてご回答いただいた。

いつものように対象は20代~50代の女性100人。

被害に合いやすい女性の意見として、今回の結果に注目いただきたい。

「もっと問題視するべき」という意見

まずは「もっと問題視するべき」と答えた意見について見てみよう。

女性のお洒落を制限されるのは嫌だ

「服は自分の好きなものを着ているわけだし、基本的には同じ女性やパートナーにお洒落を見てもらいたいもの。不特定多数の人や男性からのいやらしい視線は、正直言って不快以外の何物でもない」
(20代・会社員/公務員)

「露出しすぎの服装は加減したほうがいいかもしれないが、基本的にどんな服を着るのかはその人の自由だと思う。男性に見るなというのは無理な事だと思うけれど、見られる女性はいやらしい視線を求めているわけではなくお洒落をしているんだということを、もっと啓発しないといけない」
(30代・専業主婦)

ちら見を超えた凝視は嫌

「ちらっと視界に入っただけならまだしも、そもそも電車内などで相手が視線に気付くほど見る必要はない。わざとじろじろ見ているとしか考えられないものは、非常に不快な思いになる」
(30代・専業主婦)

「魅力的だったりスタイルのいい人をちら見するのは普通のことだと思う。しかし10秒以上じっと見られるのは気持ちが良いものではない。魅力的だからなのか嫌がらせで見ているのかも分からないので、精神的苦痛になる」
(50代・無職)

視線に対するマナー教育をするべし!

「従来から日本では『見られるうちが華』とか『触られるうちが華』などといった悪しき慣習が根強く残っていて、あまり問題視されてこなかったと思う。女性の人権を尊重するという意味でも、そうした古い意識は改める必要性を感じる」
(50代・専業主婦)

「男女問わずジロジロと他人を見る行為は、相手にストレスを与えたり、場合によっては争いの原因にもなると思う。日本では視線についてのしつけやマナー教育があまりされていないので、今後はそのへんの啓発も含めて意識の向上を期待したい」
(40代・会社員/公務員)

「自意識過剰、騒ぎすぎである」という意見

次に「自意識過剰、騒ぎすぎである」と答えた意見について見てみよう。

自分が他人を見ているように、他人も私を見ている

「男性が女性を性的な目で見るように、女性も男性のことを性的な目で見ることはある。その視線を不快だと感じるか心地いいと感じるかは、見られている本人にもよる。正直言って容姿にもよるのではないかと思うので、『見るハラ』とまでいうのは違和感がある」
(20代・会社員/公務員)

「自分が好きなファッションで日々過ごすのが自然なことであるのと同じように、他人のファッションが気になったりじっと見る人がいるのも自然なことだと思う。見られて嫌だと思う時もたまにはあるが、私のファッションは見たくなるなんらかの理由があるのだろうとサラッと思うことにしている」
(50代・自営業/フリーランス

安易なハラスメント認定に違和感

「色々なハラスメントがあるが、基本的にどのハラスメントも境目がわかりにくいという難点がある。自分の主張や弱者や少数派の意見を尊重するのは良い事だと思うが、それは逆に相手の主張を侵害することにもつながるのではないか」
(50代・専業主婦)

「あくまで自分がどう思うか否かで決まってくる問題であり、それをいちいち人様に向けてハラスメント行為であると訴えるのは不毛としか言いようがない」
(20代・会社員/公務員)

見られる側にも自衛が必要

「気になるなら露出の高い服は着ないか、気にしないようにして自分の着たい服を着るようにしたら良いと思う。例えば胸が大きい人には胸を小さく見せるブラジャーがあるので、それを着用するなどして対策することも必要ではないか」
(20代・自営業/フリーランス

「露出が多い服装をしながら、『見るな』というのは無理があると思う。自衛するか気にしないようにするか、個性的なファッションについては他人に『見るな』と騒ぐほうが問題ではないか」
(30代・自営業/フリーランス

「ぶっちゃけ逆に見られたい人もいるのではないか。自分の体型やファッションに自信がある人は、周りから見られるためにお出かけすることもあるのではないか。見られたくない人はあまり目立たない格好をするなど、自分の側でも工夫をすればいい」
(30代・自営業/フリーランス

まとめ

いかがであろうか。

最後に各選択肢への回答割合について発表する。

結果は、

・「もっと問題視するべき」が、56%。
・「自意識過剰、騒ぎすぎである」が、44%。

となり全体の過半数が「もっと問題視するべき」と回答した。

ファッションを存分に楽しみたいという気持ちは最大限尊重されなくてはいけないと思う一方で、皆が不快にならないTPOに合った振る舞いをすることも大切と思わされた結果である。